メールマガジン「事業用自動車安全通信」第590号(R3.1.29)

◆◆◆メールマガジン「事業用自動車安全通信」第590号(R3.1.29)◆◆◆


=はじめに=
このメールマガジンは、国土交通省において収集した事業用自動車に関する事故
情報等のうち重大なものについて、皆様に情報提供することにより、その内容を
他山の石として各運送事業者における事故防止の取り組みに活用していただく
ことを目的として配信しています。
また、自動車運送事業等における安全・安心確保に関する最近の情報等について
もトピックとして提供していますので、ご活用ください。


=目次=
1.重大事故等情報=3件(1月22日〜1月28日分)
(1)特定バスの衝突事故
(2)貸切バスの転覆事故
(3)法人タクシーの転覆事故


2.トピック
(1)事業用自動車事故調査委員会の調査報告書の公表について(新着情報)
(2)冬用タイヤの安全性を確認することをルール化しました〜雪道では、使用限
度を超えた冬用タイヤの使用は厳禁です〜(新着情報)
(3)赤羽大臣が軽井沢スキーバス事故現場を訪問しました
(4)降積雪期における輸送の安全確保の徹底について
(5)事故の恐ろしさを知って!大型車の車輪脱落事故〜大型車の車輪脱落事故の
危険性を知っていただくための啓発ビデオを公開しました〜
(6)換気シミュレーションを踏まえたタクシー車内における新型コロナウイルス
の感染防止対策について(要請)
(7)運行中の貸切バスの法令遵守状況を調査〜今年度も覆面添乗調査を実施〜
(8)事故ゼロを目指して!大型車の車輪脱落事故防止キャンペーンを実施
(9)事業用自動車の運転者に対する飲酒運転の防止等法令遵守の徹底について
(再要請)


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1.重大事故等情報=1件(1月22日〜1月28日分)
(1)特定バスの衝突事故
1月26日(火)午後6時5分頃、佐賀県の県道において、同県に営業所を置く特定バ
スが乗客28名を乗せ運行中、対向車線を走行していた軽自動車が道路左側ガード
レールに接触、その反動でセンターラインを越え、当該バスに衝突した。
この事故により、軽自動車の運転者が死亡した。


(2)貸切バスの転覆事故
1月27日(水)午前7時47分頃、北海道の町道において、道内に営業所を置く貸切バ
スが乗客10名を乗せ運行中、積雪や降雪等の影響により、道路幅を見誤り、路外
に逸脱し転覆した。
この事故により、乗客5名が軽傷を負った。


(3)法人タクシーの転覆事故
1月26日(火)午前4時10分頃、東京都の都道において、都内に営業所を置く法人タ
クシー�が乗客1名を乗せ運行中、交差点を直進する際、赤信号を見落とし進入
し、右側から進入してきた法人タクシー�に衝突、そのはずみで法人タクシー�
が転覆した。
この事故により、法人タクシー�に乗車していた乗客が軽傷を負った。


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上記3件の死傷者数計:死亡1名、重傷0名、軽傷6名(速報値)
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2.トピック
(1)事業用自動車事故調査委員会の調査報告書の公表について
(新着情報)


今般、次の調査事案について、報告書が議決されたことを受け、当該報告書を公
表しましたのでお知らせします。


○特別重要調査対象
・大型乗合バスの衝突事故(横浜市西区)


○重要調査対象
・大型タンク車の追突事故(北海道石狩郡当別町)


※詳細については、下記リンク先をご覧ください。
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha02_hh_000441.html


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(2)冬用タイヤの安全性を確認することをルール化しました
〜雪道では、使用限度を超えた冬用タイヤの使用は厳禁です〜
(新着情報)


昨年末以降の大雪により、関越道や北陸道において多くの大型車両が路上に滞留
する事案が発生したことを踏まえ、バス・トラック運送事業者は、雪道において
適正な冬用タイヤを使用していることを確認しなければならないこととしまし
た。
1.改正の概要
(1)「貨物自動車運送事業輸送安全規則の解釈及び運用について」の一部改正
・整備管理者は、雪道を走行する自動車のタイヤについて、溝の深さがタイヤ製
作者の推奨する使用限度※よりもすり減っていないことを確認しなければなり
ません。
・運行管理者は、雪道を走行する自動車について、点呼の際に上記事項が確認さ
れていることを確認しなければなりません。
(2)「旅客自動車運送事業運輸規則の解釈及び運用について」の一部改正
・乗合バス・貸切バスについて、上記(1)と同様の改正を行います。
※国内メーカー等の冬用タイヤでは、使用限度の目安として、溝の深さが新品時
の50%まですり減った際にプラットホームが溝部分の表面に現れます。


2.スケジュール
公布:令和3年1月26日
施行:公布の日


※詳細については、下記リンク先をご覧ください。
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000264.html


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(3)赤羽大臣が軽井沢スキーバス事故現場を訪問しました
(配信日:R3.1.22)


赤羽国土交通大臣は、軽井沢スキーバス事故から5年を迎えた1月15日(金)に、朝
日大臣政務官とともに事故現場を訪問し、慰霊碑に献花を行いました。その後の
会見で、大臣は「この事故を決して風化させることなく、安全最優先の自動車交
通行政が貫けるように、しっかりと取り組んでいく」と述べました。


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(4)降積雪期における輸送の安全確保の徹底について
(配信日:R2.12.18)


本格的な降積雪期を迎えた中、今般、関越自動車道などにおいて多数の車両が立
ち往生する事態が発生いたしました。
自動車運送事業者の皆様におかれましては、特に積雪・凍結等の気象状況を踏ま
え、タイヤチェーンを携行し早期に装着するなど、次の事項について徹底してい
ただき、降積雪期における輸送の安全確保に万全を期すようお願いします。


(1)気象情報(大雪や雪崩、暴風雪等に関する警報・注意報を含む。)や道路
における降雪状況等を適時に把握し、以下の対策を講ずることにより、輸送の安
全確保に万全を期すこと。
�災害発生時の社内における連絡体制を改めて確認すること。
�積雪・凍結等の気象及び道路状況により、早期にスタッドレスタイヤ及びタイ
ヤチェーンを装着するよう徹底を図ること。
�点呼時等において、運行経路の道路情報、道路規制情報、気象情報に基づき、
乗務員に適切な指示を行うこと。
�積雪・凍結時における要注意箇所の把握に努めること。
�気象状況が急変し、安全運行が確保できないおそれがある場合は、バスの運休、
タクシーの配車の休止、宅配便の集配荷の休止など、サービスの停止に係る情報
については、ホームページ等を通じて利用者に分かりやすく情報提供すること。
�乗務員に対して、スリップの要因となる急発進、急加速、急制動、急ハンドル
を行わないよう指導するとともに、道路状況、気象状況に応じた安全速度の遵守、
車間距離の確保について指導を徹底すること。


(2)スタッドレスタイヤへ交換する等タイヤ交換時に、ホイール・ボルトの誤
組防止、締付トルクの管理、交換作業後の増し締め等を確実に行うこと。


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(5)事故の恐ろしさを知って!大型車の車輪脱落事故〜大型車の車輪脱落事故の
危険性を知っていただくための啓発ビデオを公開しました〜
(配信日:R2.12.18)


「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」の活動の一環として、大型車の車輪
脱落が死亡事故につながる危険性があることを啓発するビデオを、YouTube国交
省公式アカウントに公開しました。


毎年、冬用タイヤに交換するこの時期に大型車の車輪脱落事故が多く発生してい
ることから、本年11月から「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」を実施
しているところです(10月30日プレスリリースを参照
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000261.html)。
今般、同キャンペーンの一環として、大型車のタイヤが人体に衝突するとどのよ
うな事態になるかを実験し、車輪脱落事故の恐ろしさを実感してもらい、適切な
タイヤ交換作業及びタイヤ交換後の確実な保守管理の実施を呼びかける啓発ビ
デオを公開しました。
大型車ユーザーにおかれましては、人命を奪う悲惨な事故を繰り返さないために
も、是非ご覧いただき、事故防止対策の積極的な取組をお願いします。


※安全啓発ビデオは、以下のリンク先で公開しています。
https://youtu.be/BE6-rcq81C8


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(6)換気シミュレーションを踏まえたタクシー車内における新型コロナウイルス
の感染防止対策について(要請)
(配信日:R2.11.27)


今般、スーパーコンピュータ富岳を用いて、タクシーの車内における換気性能や
飛沫拡散の状況についてシミュレーションが行われました。
シミュレーションの結果では、タクシーの換気性能は高いこと、運転者・乗客と
もにマスク着用の効果は極めて大きいこと等が確認されました。
タクシー車内における感染防止対策については、今般のシミュレーションの結果
を踏まえ、車内での感染を防止するために以下の取組を着実に実施いただきます
ようお願いいたします。


1.エアコンを「外気導入モード」に設定し、風量を通常レベル以上とすること
により、車内換気を徹底することとし、「内気循環モード」は車内での感染リス
クを高める可能性があるため可能な限り利用を避けること。
なお、「外気導入モード」について乗客から苦情が寄せられる場合には、乗客の
安全・健康を損なわないよう配慮しつつ、スーパーコンピュータ富岳のシミュレ
ーションの結果等も踏まえ、「外気導入モード」による車内換気が有効であるこ
とを丁寧に説明して理解・協力を求めること。


2.運転者又は乗客が咳をした場合の飛沫の飛散を防ぐため、運転者のマスク着
用を徹底するとともに、乗客にもマスクの着用について理解・協力を求めること。


〈参考・スーパーコンピュータ富岳によるシミュレーション結果(理化学研究所
ホームページ)〉
https://www.r-ccs.riken.jp/jp/fugaku/corona/projects/tsubokura.html


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(7)運行中の貸切バスの法令遵守状況を調査〜今年度も覆面添乗調査を実施〜
(配信日:R2.11.27)


国土交通省では、民間の調査員による運行中の貸切バスの法令遵守状況を調査し
ています。
今年度においては、令和2年12月から令和3年3月にかけて実施します。


国土交通省では、貸切バス事業者の法令遵守の状況を確認するため、監査官が営
業所に立ち入る臨店監査や、観光地や空港等のバス発着場において街頭監査を実
施しています。
上記に加え、民間に調査を委託し、実際に運行する貸切バスに調査員が一般の利
用者として乗り込み、貸切バスが運行中、適切に休憩を取っているかや、交替運
転者が必要な場合に確実に交替しているか等、法令遵守状況などについて調査し
ています。


本調査において法令違反のおそれが確認された事業者に対しては、後日、国によ
る監査を実施します。


1.今年度の調査予定
�調査対象者:貸切バス事業者※無通告により実施
�調査実施者:国土交通省自動車局が委託した者(民間)
�実施時期:令和2年12月〜令和3年3月
�調査項目:区域外運送の有無、休憩時間の確保、シートベルトの装着の案内
や装着の状況、交替運転者の交替状況、事業者名等の車内外表示など


2.昨年度までの調査結果
本調査は、平成29年度より実施し、これまでに2事業者について法令違反のお
それが確認されたため、当該事業者の営業所に監査を実施しました。その結果、
いずれの事業者についても法令違反が確認されたため、2事業者とも行政処分を
実施しました。


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(8)事故ゼロを目指して!大型車の車輪脱落事故防止キャンペーンを実施
(配信日:R2.10.30)


大型車のホイール・ボルト折損等による車輪脱落事故が増加している状況を踏ま
え、令和2年11月1日から「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」を実施
します。


1.令和元年度の大型車※の車輪脱落事故の発生状況
※大型車とは、車両総重量8トン以上のトラック又は乗車定員30人以上のバス
・発生件数は112件(昨年比31件増加)
・冬期(10月〜2月)に多く発生
・特に東北地区で多く発生
・車輪脱着作業後1ヶ月以内に多く発生
・タイヤ交換作業が集中する11月に交換した車両の事故が多い
・車輪脱落箇所は左後輪に集中


2.大型車の車輪脱落事故防止キャンペーンの実施
国土交通省では、昨年12月に「大型車の車輪脱落事故防止対策に関する調査検
討ワーキンググループ」(座長:交通安全環境研究所伊藤紳一郎副部長)を設置
し、事故原因の徹底究明と効果的な事故防止対策の検討を行ってきたところ、令
和2年10月16日に中間とりまとめが決定されました。
国土交通省では、この中間とりまとめの決定を受けて、「令和2年度緊急対策」
の早期かつ確実な実施を図るため、関係業界の協力のもと、「大型車の車輪脱落
事故防止キャンペーン」を実施します。


【実施期間】令和2年11月1日〜令和3年2月28日
【主な実施項目】
・運送事業者等に対する事故防止対策の周知・指導
・運送事業者による大型車の「ホイール・ナットの緩み」の総点検実施
・貨物運送事業者では、タイヤ交換時の作業管理表を使用した正しいタイヤ交換
作業実施
・トラックのホイール・ナットへのマーキング等の活用を推進し、日常点検での
ホイール・ナットの緩みの点検を重点的に実施


※詳細については、下記リンク先をご覧ください。
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000261.html


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(9)事業用自動車の運転者に対する飲酒運転の防止等法令遵守の徹底について
(再要請)
(配信日:R2.5.22)


事業用自動車の運転者に対する飲酒運転の防止については、「事業用自動車総合
安全プラン2020」において事業用自動車における飲酒運転ゼロを目標に掲げ、
様々な取組を実施してきたところです。また、昨年5月にも「事業用自動車の運
転者に対する飲酒運転の防止等法令遵守の徹底について」(通達)を発出し、事
業者の皆様に、特に以下の事項について周知徹底していただくよう、お願いして
きたところです。
しかしながら、昨年の飲酒運転による事業用自動車の交通事故は56件と、「事業
用自動車総合安全プラン2020」を策定した2016年以降で最多となりました。
また、本年は、国土交通省への報告が求められる重大事故が、昨年同時期を上回
る13件発生しています(速報ベース)。特に、5月に入り4件の事故が発生してい
るところです。
自動車運送事業は、今般の新型コロナウイルス感染症が拡大する中、国民生活・
国民経済の安定確保に不可欠な存在であり、事業者の方々に日々ご尽力いただい
ているところですが、こうした中で飲酒運転による事故が相次いで発生している
ことは、運送事業に対する社会の信頼の失墜に繋がる事態であり、誠に遺憾です。
つきましては、「自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う一般的
な指導及び監督の実施マニュアル」等を活用し、飲酒運転の防止の徹底について、
改めて周知徹底いただくよう、お願いいたします。


運転者に対する指導・監督、点呼等において、以下のことを徹底すること。
(1)飲酒による身体への作用・影響や飲酒運転の危険性等を事例を用いて理解
させること。
(2)確実な点呼の実施体制が確保できているか確認し、必要に応じ見直しを行
うとともに、点呼時におけるアルコール検知器を用いた酒気帯びの有無の確認を
行うこと。
(3)運転者の飲酒状況を把握するとともに、日常的に飲酒する習慣がある運転
者に対しては、遠隔地の点呼において確実に酒気帯びの有無を確認できる機器を
用いるなどにより管理を行うこと。


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【メールマガジン「事業用自動車安全通信」】
発行国土交通省自動車局安全政策課
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【参考】
*自動車局ホームページ
http://www.mlit.go.jp/jidosha/index.html
*自動車の不具合情報はこちら
最近、自動車に乗っていたら異常発生、なんてことありませんでしたか。そんな
時は、車検証を用意して、国土交通省「自動車不具合情報ホットライン」に連絡
です。皆様の声は、車種ごとに、ホームページ上で公開され、メーカーがきちん
とリコールをしたり、メーカーのリコール隠しを防ぐために活用されます。
・ホームページ受付
http://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/hotline.html
・フリーダイヤル受付0120−744−960
(平日9:30〜12:0013:00〜17:30)
・自動音声受付03−3580−4434(年中無休・24時間)
*自動車のリコール等の通知等があったときは!
使用されている自動車について、自動車ディーラーなどから、リコール又は改善
対策の通知が送付されたり、その対象であることが新聞等で公表されたときは、
安全・環境への影響から、その自動車の修理を行うことが必要になったというこ
とです。道路運送車両法により、自動車ユーザーは、自分の自動車が保安基準に
適合するよう点検・整備する義務がありますので、忘れずに修理を受けましょう。


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