食料需給インフォメーション〜食料需給の動き〜第452号(令和2年6月30日)

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農林水産省メール・マガジン 食料需給インフォメーション
     〜 食料需給の動き 〜  第452号
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       令和2年6月30日(火)

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【特集】海外食料需給レポート6月版公表
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海外食料需給レポート6月版を公表しました。 我が国は食料の大半を輸入に依存していることから、その安定的な供給の一助になるべく、世界の需給や価格動向を把握し、情報提供するものです。

(1)2020年6月の主な動き
(米国のとうもろこし、大豆の生育状況)
米国農務省(USDA)の農産物需給報告(WASDE)等によれば、2020/21年度の米国のとうもろこしの生産量は作付面積の増加から4億トンを超え、大豆も1億トン台に回復するとみられている。とうもろこし、大豆の生育は、降雨過多により大幅に遅延した前年度と比較して概ね天候に恵まれ、6月21日時点でとうもろこしは発芽が終了し、シルキング率は2%となっている。大豆は開花期に入り、開花進捗率は5%と前年度の1%を上回り、過去5年平均と同水準となっている。

(豪州の小麦の生産・輸出見通し)
2年連続の干ばつの影響を受け、小麦を始めとする穀物等の生産量が大幅に減少した豪州では、4月から5月にかけて降雨があり、小麦を初めとする冬作物の作付けが開始された。豪州西部の一部等では、生育に必要な土壌水分量を確保するため更なる降雨が待たれている。
  なお、豪州農業資源経済科学局(ABARES)の6月レポートによれば、2020/21年度の小麦生産量は2,670万トンで、干ばつ被害があった前年度と比較して76%増となる見通し。また、輸出についても1,650万トンと前年度より倍増するとみられている。

(旧ソ連諸国の輸出規制動向)
ロシアは、4月に小麦、とうもろこしを始めとする穀物の4−6月期の輸出枠7百万トンを設定し、4月下旬に輸出枠が満了となった。また、ウクライナは2019/20年度(7−6月)の輸出上限数量2,020万トンを設定した。カザフスタンも4月、5月と小麦及び小麦粉の輸出枠を設定した。
しかしながら、6月に入り、カザフスタンは、小麦及び小麦粉の輸出枠の設定を取りやめ、規制を解除した。ロシアは、報道によれば、7月以降、2020/21年度の新穀の収穫が開始されることから、当面輸出規制は行わない見込み。今後、旧ソ連諸国の穀物等の輸出規制は解除に向けた方向に進むとみられる。なお、ウクライナの小麦輸出量は5月末で上限の2,020万トンに達したとみられる。

(2)今月の注目情報
「新型コロナの感染拡大による穀物輸出規制の動向と我が国の輸入への影響」
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、3月末から4月上旬にかけて東南アジア諸国や旧ソ連諸国で米や小麦等の輸出枠の設定などの輸出規制が行われたが、5月〜6月にかけて解除される動きが見られる。
一方、最初に新型コロナウイルスの感染が発生した中国では、4月以降、感染者数が減少し、ASFにより減少した豚肉生産も回復に向かっているため、穀物の需要や輸入が回復する動きも見られる。

詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」をご覧下さい
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html

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【ニュース】食料需給短信
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(1)Monthly食肉鶏卵速報
毎月の食肉・鶏卵の需給(生産量、輸入量、消費量)や価格の推移を取りまとめたものを公表しています。
https://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/attach/pdf/index-337.pdf
(PDF:440KB)

(2)肉豚生産出荷予測
各都道府県における令和2年3月末までの調査結果を基に、令和2年4月から10月までの全国の肉豚出荷量の動向を予測しています。
https://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/attach/pdf/index-338.pdf
(PDF:127KB)

(3)畜産物卸売価格の推移
前月までの牛及び豚枝肉の卸売価格の推移をとりまとめたものを公表しています。
https://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/attach/pdf/index-335.pdf
(PDF:477KB)

(4)食肉流通統計(令和2年4月分)
豚枝肉生産量は前年同月に比べ3.2%増加、成牛枝肉生産量は前年同月に比べ7.5%減少
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tikusan_ryutu/attach/pdf/index-95.pdf
(PDF:382KB)

(5)最近の牛乳乳製品をめぐる情勢(令和2年6月)
牛乳乳製品の需給動向、酪農経営の動向等を解説しています。
https://www.maff.go.jp/j/chikusan/gyunyu/lin/attach/pdf/index-252.pdf
(PDF: 360KB)

(6)食品価格動向調査(野菜)
食品の小売店における価格の動向を迅速に把握するため、農林水産省では、主要な野菜の小売価格について、平成22年4月第2週から定点的に調査を行うとともに、その結果を消費者に提供しています。
調査結果は原則、水曜日に更新します。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/kouri/k_yasai/h22index.html

(7)食品価格動向調査(食肉・鶏卵)
食品の小売店における価格の動向を迅速に把握するため、農林水産省では、牛肉等の小売価格について、平成15年8月から定点的に調査を行うとともに、その結果を消費者に提供しています。調査結果は原則、調査実施週(毎月12日を含む週)の翌週水曜日に更新します。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/kouri/k_gyuniku/index.html

(8)2029年における世界の食料需給見通し(令和2年4月)
−世界食料需給モデルによる予測結果−
農林水産省(農林水産政策研究所)は、平成20年度より実施中の世界の食料需給に関するプロジェクト研究の一環で開発した世界食料需給モデルを用いて、2029年における世界の食料需給見通しに関する定量的な予測分析を行いました。
https://www.maff.go.jp/primaff/seika/jyukyu.html

(9)2050年における世界の食料需給見通し(令和元年9月)
 −世界の超長期食料需給予測システムによる予測結果−
2050年における世界の食料需給見通しについて公表しました。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_zyukyu_mitosi/index.html

(10)料理自給率計算ソフト「クッキング自給率(こくさんと学ぶ料理自給率計算ソフト)」
食料自給率を身近に感じてもらえるよう、料理に使われている食材の種類、量及び生産国を入力することで、料理のカロリーベース自給率、生産額ベース自給率、栄養成分(ビタミン、ミネラル26種類)の摂取量を簡単に計算できるパソコン用ソフトを農林水産省ホームページに掲載しています。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/keisan_kokusan.html

(11)パンフレット「知ってる?日本の食料事情」、パンフレット「ニッポン食べもの力(りょく)見っけ隊」、動画「食料自給力ってなあに?」(令和元年9月)
我が国の食料自給率や食料自給力、食料安全保障について、小学生(高学年)でも理解できるよう、イラストを多用しわかりやすく解説したパンフレットを作成・公表しました。また、食料自給力について、アニメーションを通じてわかりやすく解説した動画を作成・公表しました。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/panfu1.html

(12)平成30年度食料自給率等(令和元年8月8日公表)
平成30年度の食料自給率及び食料自給力指標について、公表しました。
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/190806.html


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【編集後記】
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「海外食料需給レポート6月号」を公表しました。今月の「注目情報」では、新型コロナの感染拡大による穀物輸出規制の動向と我が国の輸入への影響について特集しています。
今後も海外食料需給レポート(毎月末頃公表)や米国農務省穀物等需給報告の概要(毎月10日頃公表)等は引き続き農林水産省ホームページで公表して参りますので、ご覧いただければ幸いです。


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編集元:〒100-8950東京都千代田区霞が関1-2-1
農林水産省大臣官房政策課食料安全保障室国際需給動向把握担当
TEL:03-3502-8111代(内線3805)FAX:03-6744-2396
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