食料需給インフォメーション~食料需給の動き~第447号(令和2年3月31日)

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農林水産省メール・マガジン 食料需給インフォメーション
     〜 食料需給の動き 〜  第447号
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       令和2年3月31日(火)

【特集】
【編集後記】
【次号予告】
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【特集】海外食料需給レポート3月版公表
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海外食料需給レポート3月版を公表しました。 我が国は食料の大半を輸入に依存していることから、その安定的な供給の一助になるべく、世界の需給や価格動向を把握し、情報提供するものです。

(1)2020年3月の主な動き
(2020/21年度産小麦の生産動向)
北半球では、2020/21年度産の冬小麦が休眠期を終え、生育が再開する時期を迎えている。IGC(国際穀物理事会)の2月レポートによれば、2020/21年度の小麦については、収穫面積が2019/20年度を上回り、生産量は、史上最高となった2019/20年度を上回る769.0百万トンの見通し。世界の小麦需給は、引き続き、高い在庫水準で推移するとみられる。

(アルゼンチンの生産・輸出動向)
アルゼンチンにおいては、前年12月に 2段階にわたる輸出税の引き上げが決定。 (大豆:約25%→30%→最大33%)、2度目の引上げについて3月に入り施行。なお、大豆については、生産規模ごとに税率が20〜33%と細分化され、年間1000トンを超える生産者は33%課税されることとなった。これに対し、生産者が反発し、3月9日から4日間の販売ストライキを行った。
3月に入り、アルゼンチンの主産地では生育期を迎えているが、乾燥天候となり、単収の低下が懸念されている。アルゼンチンは米国に次ぎ、世界第2位の穀物輸出国であることから、アルゼンチンの穀物生産・輸出動向に注視。

(中国の穀物生産動向)
中国農業農村部が2月25日付けで、今年の農産物の生産方針等について公表した。
主に食糧生産(穀物+芋類+豆類)は650百万トンを超え、豚肉の生産量は平年レベル近くまで回復見込み。冬小麦の作付面積は22.1百万ヘクタールで、現在、土壌水分に恵まれ、生育状態は良好。


(2)今月の注目情報「ブラジル大豆、とうもろこしの生産・輸出動向と課題」
ブラジルでは、近年、中国への輸出向け大豆生産量が大幅に増加し、これに伴い、大豆収穫後の圃場で作付けされる冬とうもろこしの生産量も増加している。この結果、大豆、とうもろこしとも生産量は1億トンを越え、大豆は、コーヒーなどと同様に世界一の生産・輸出国となった。とうもろこしも、米国に次ぐ世界第2位の輸出国である。
同国の穀物等の生産・輸出の著しい増加は、世界需給に与える影響が大きいことから、2月に実施した現地調査の結果も含め、最近のブラジルの大豆、とうもろこしの生産・輸出動向と課題をまとめた。

詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」をご覧下さい
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html

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【ニュース】食料需給短信
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(1)Monthly食肉鶏卵速報
毎月の食肉・鶏卵の需給(生産量、輸入量、消費量)や価格の推移を取りまとめたものを公表しています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/attach/pdf/index-313.pdf
(PDF:434KB)

(2)肉豚生産出荷予測
各都道府県における令和2年1月末までの調査結果を基に、令和2年2月から8月までの全国の肉豚出荷量の動向を予測しています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/attach/pdf/index-312.pdf
(PDF:46KB)

(3)畜産物卸売価格の推移
前月までの牛及び豚枝肉の卸売価格の推移をとりまとめたものを公表しています。
https://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/attach/pdf/index-308.pdf (PDF:572KB)

(4)食肉流通統計(令和2年1月分)
豚枝肉生産量は前年同月に比べ1.7%増加、成牛枝肉生産量は前年同月に比べ3.8%増加
http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tikusan_ryutu/attach/pdf/index-89.pdf
(PDF:381KB)

(5)最近の牛乳乳製品をめぐる情勢(令和2年3月)
牛乳乳製品の需給動向、酪農経営の動向等を解説しています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/gyunyu/lin/attach/pdf/index-234.pdf
(PDF: 355KB)

(6)食品価格動向調査(野菜)
食品の小売店における価格の動向を迅速に把握するため、農林水産省では、主要な野菜の小売価格について、平成22年4月第2週から定点的に調査を行うとともに、その結果を消費者に提供しています。
調査結果は原則、水曜日に更新します。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/kouri/k_yasai/h22index.html

(7)食品価格動向調査(食肉・鶏卵)
食品の小売店における価格の動向を迅速に把握するため、農林水産省では、牛肉等の小売価格について、平成15年8月から定点的に調査を行うとともに、その結果を消費者に提供しています。調査結果は原則、調査実施週(毎月12日を含む週)の翌週水曜日に更新します。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/kouri/k_gyuniku/index.html

(8)家庭備蓄ポータル
農林水産省では、全国各地で大規模な災害が頻発し、地域の食料供給が途絶えるケースも発生している中で、食品の家庭備蓄の一層の普及を図るために、家庭備蓄に関する情報を集約する「家庭備蓄ポータル」を立ち上げました。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/index.html

(9)災害時に備えた食品ストックガイド(平成31年3月)
備蓄に適した食品の選び方、ローリングストック法等による日頃の活用方法、災害時に役立つ簡単レシピなどの実践的な内容を取りまとめた「災害時に備えた食品ストックガイド」を公開しています。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html#01


(10) 要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド
乳幼児、高齢者、慢性疾患・食物アレルギーの方などに向けて、家庭備蓄を行う際に必要な情報、災害時における食事の注意点などを取りまとめた「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」を公開しています。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html#02

(11)2028年における世界の食料需給見通し(平成31年3月)
−世界食料需給モデルによる予測結果−
農林水産省(農林水産政策研究所)は、平成20年度より実施中の世界の食料需給に関するプロジェクト研究の一環で開発した世界食料需給モデルを用いて、2028年における世界の食料需給見通しに関する定量的な予測分析を行いました。
https://www.maff.go.jp/primaff/seika/jyukyu.html

(12)2050年における世界の食料需給見通し(令和元年9月)
 −世界の超長期食料需給予測システムによる予測結果−
2050年における世界の食料需給見通しについて公表しました。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_zyukyu_mitosi/index.html

(13)料理自給率計算ソフト「クッキング自給率(こくさんと学ぶ料理自給率計算ソフト)」
食料自給率を身近に感じてもらえるよう、料理に使われている食材の種類、量及び生産国を入力することで、料理のカロリーベース自給率、生産額ベース自給率、栄養成分(ビタミン、ミネラル26種類)の摂取量を簡単に計算できるパソコン用ソフトを農林水産省ホームページに掲載しています。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/keisan_kokusan.html

(14)パンフレット「知ってる?日本の食料事情」、パンフレット「ニッポン食べもの力(りょく)見っけ隊」、動画「食料自給力ってなあに?」(令和元年9月)
我が国の食料自給率や食料自給力、食料安全保障について、小学生(高学年)でも理解できるよう、イラストを多用しわかりやすく解説したパンフレットを作成・公表しました。また、食料自給力について、アニメーションを通じてわかりやすく解説した動画を作成・公表しました。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/panfu1.html

(15)平成30年度食料自給率等(令和元年8月8日公表)
平成30年度の食料自給率及び食料自給力指標について、公表しました。
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/190806.html


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【フェイスブック】海外食料需給インフォメーション
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農林水産省政策課食料安全保障室公式フェイスブック「海外食料需給インフォメーション」では、世界各国の穀物等の生育状況などを写真と簡潔な記事によりご紹介しております。直近の情報については、フェイスブック上で情報発信しておりますので、ご活用ください。
https://www.facebook.com/zyukyu.jouhou
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【編集後記】
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「海外食料需給レポート3月号」を公表しました。今月の「注目情報」では、2月に実施した現地調査を踏まえたブラジルにおける「大豆、とうもろこしの生産・輸出動向と課題」について書いています。
米国を抜いて世界第一位の大豆生産国となったブラジルは、とうもろこしの増産も著しいです。従来から内陸部の主産地からの長距離トラック輸送コストが高いことなど、輸送インフラの整備不足がブラジルの農・畜産物の輸出競争力の課題として指摘されてきましたが、進む輸送インフラの整備など、穀物大国ブラジルの今について、特集しています。
是非、お読みください。

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【次号予告】
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■米国農務省穀物等需給報告4月(予定)
■食料需給短信
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