食料需給インフォメーション〜食料需給の動き〜第439号(令和元年11月29日)

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農林水産省メール・マガジン 食料需給インフォメーション
     〜 食料需給の動き 〜  第439号
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       令和元年11月29日(金)

【特集】海外食料需給レポート11月版公表
【編集後記】
【次号予告】


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【特集】海外食料需給レポート11月版公表
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海外食料需給レポート11月版を公表しました。 我が国は食料の大半を輸入に依存していることから、その安定的な供給の一助になるべく、世界の需給や価格動向を把握し、情報提供するものです。

(1)2019年11月の主な動き
(ロシア・ウクライナの生産状況)
2019/20年度のロシア、ウクライナの穀物の収穫がほぼ終了した。
米国農務省(USDA)によれば、ロシアでは、一部地域で乾燥の影響があったものの、小麦の生産量は前年度を上回る74.0百万トン、とうもろこしは14.0百万トンと高水準を維持する見通し。
また、同じくUSDAによれば、ウクライナの穀物の生産量は2018/19年度を上回り75.1百万トンと史上最高となる見通し。内訳は、小麦が29.0百万トンと前年度より大幅に増加、とうもろこしは前年度をわずかに下回る35.5百万トン。
この結果、ロシア、ウクライナの世界の穀物貿易に占める輸出シェアは拡大し、相対的に、米国や豪州といった従来からの穀物輸出国のシェアは低下している。(ロシアの小麦生産・輸出については、レポート内「今月の注目情報」を参照)

(米国の収穫遅れの状況)
11月のUSDAの需給報告によれば米国の2019/20年度のとうもろこしの生産量は3.0百万トン下方修正されたものの、大豆の生産量は据え置かれた。
とうもろこしと大豆は、本年の作付と生育が遅れていたため、10月下旬から11月上旬にかけて霜害を避けるため、大豆を中心に急ピッチで収穫が行われた結果、11月中旬には大豆の収穫率は前年度並みの水準まで到達した。しかしながら、後回しにされたとうもろこしは依然として遅れている。10月後半以降、降雪があったが、低温等による影響は12月以降の需給報告に反映されるとみられる。

(豪州の小麦の生産状況)
豪州は11月以降、小麦の収穫期を迎える。11月のUSDAの需給報告によれば、豪州全土で10月の降水量が少なく、乾燥による小麦の生育への影響が前年度より深刻化したため、豪州の小麦の生産量が前月より下方修正され、前年度(17.3百万トン)を下回る17.2百万トンとなり、2007/08年度(13.6百万トン)以来12年ぶりの低水準となる見通し。
12月上旬には豪州農業資源科学経済局(ABARES)が州別の生産見通しを公表することから注視が必要。

(2)今月の注目情報「ロシアの小麦生産・輸出動向」
ロシアの小麦生産量は、2016/17年度から70.0百万トンを越える高水準となり、2019/20年度は74.0百万トンと、世界の約1割を占め世界第4位となる見込みである。
また、この生産量の増加を受け、従来の中近東やアフリカに加え、東南アジア、南アジア向け輸出が増加し、同年度の輸出量は34.5百万トンと、世界の約2割を占め世界第1位となる見込みである。
このため、ロシアの小麦生産が著しく伸びた背景や高水準な小麦生産量の持続性、今後の小麦輸出の方向性に注目し、10月上旬にロシア南連邦管区クラスノダル地方を現地視察した。その内容を基に、ロシアの小麦生産・輸出動向についてまとめた。

詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」をご覧下さい
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html


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【ニュース】食料需給短信
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(1)Monthly食肉鶏卵速報
毎月の食肉・鶏卵の需給(生産量、輸入量、消費量)や価格の推移を取りまとめたものを公表しています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/

(2)肉豚生産出荷予測
各都道府県における令和元年9月末までの調査結果を基に、令和元年10月から令和2年4月までの全国の肉豚出荷量の動向を予測しています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/attach/pdf/index-268.pdf (PDF:42KB)

(3)畜産物卸売価格の推移
前月までの牛及び豚枝肉の卸売価格の推移をとりまとめたものを公表しています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/attach/pdf/index-276.pdf (PDF:552KB)

(4)食肉流通統計(令和元年9月分)
豚枝肉生産量は前年同月に比べ1.7%増加、成牛枝肉生産量は前年同月に比べ2.7%増加
http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tikusan_ryutu/attach/pdf/index-85.pdf (PDF:415KB)

(5)最近の牛乳乳製品をめぐる情勢(令和元年11月)
牛乳乳製品の需給動向、酪農経営の動向等を解説しています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/gyunyu/lin/attach/pdf/index-220.pdf (PDF: 382KB)

(6)食品価格動向調査(野菜)
食品の小売店における価格の動向を迅速に把握するため、農林水産省では、主要な野菜の小売価格について、平成22年4月第2週から定点的に調査を行うとともに、その結果を消費者に提供しています。
調査結果は原則、水曜日に更新します。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/kouri/k_yasai/h22index.html

(7)食品価格動向調査(食肉・鶏卵)
食品の小売店における価格の動向を迅速に把握するため、農林水産省では、牛肉等の小売価格について、平成15年8月から定点的に調査を行うとともに、その結果を消費者に提供しています。調査結果は原則、調査実施週(毎月12日を含む週)の翌週水曜日に更新します。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/kouri/k_gyuniku/index.html

(8)家庭備蓄ポータル
農林水産省では、全国各地で大規模な災害が頻発し、地域の食料供給が途絶えるケースも発生している中で、食品の家庭備蓄の一層の普及を図るために、家庭備蓄に関する情報を集約する「家庭備蓄ポータル」を立ち上げました。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/index.html

(9)災害時に備えた食品ストックガイド
備蓄に適した食品の選び方、ローリングストック法等による日頃の活用方法、災害時に役立つ簡単レシピなどの実践的な内容を取りまとめた「災害時に備えた食品ストックガイド」を公開しています。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html#01

(10) 要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド
乳幼児、高齢者、慢性疾患・食物アレルギーの方などに向けて、家庭備蓄を行う際に必要な情報、災害時における食事の注意点などを取りまとめた「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」を公開しています。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html#02

(11)2028年における世界の食料需給見通し(平成31年3月)
−世界食料需給モデルによる予測結果−
農林水産省(農林水産政策研究所)は、平成20年度より実施中の世界の食料需給に関するプロジェクト研究の一環で開発した世界食料需給モデルを用いて、2028年における世界の食料需給見通しに関する定量的な予測分析を行いました。
http://www.maff.go.jp/primaff/seika/jyukyu.html

(12)2050年における世界の食料需給見通し(令和元年9月)
 −世界の超長期食料需給予測システムによる予測結果−
2050年における世界の食料需給見通しについて公表しました。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_zyukyu_mitosi/index.html

(13)料理自給率計算ソフト「クッキング自給率(こくさんと学ぶ料理自給率計算ソフト)」
食料自給率を身近に感じてもらえるよう、料理に使われている食材の種類、量及び生産国を入力することで、料理のカロリーベース自給率、生産額ベース自給率、栄養成分(ビタミン、ミネラル26種類)の摂取量を簡単に計算できるパソコン用ソフトを農林水産省ホームページに掲載しています。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/keisan_kokusan.html

(14)パンフレット「知ってる?日本の食料事情」、パンフレット「ニッポン食べもの力(りょく)見っけ隊」、動画「食料自給力ってなあに?」
我が国の食料自給率や食料自給力、食料安全保障について、小学生(高学年)でも理解できるよう、イラストを多用しわかりやすく解説したパンフレットを作成・公表しました。また、食料自給力について、アニメーションを通じてわかりやすく解説した動画を作成・公表しました。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/panfu1.html

(15)平成30年度食料自給率等(令和元年8月8日公表)
平成30年度の食料自給率及び食料自給力指標について、公表しました。
http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/190806.html
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【フェイスブック】海外食料需給インフォメーション
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農林水産省政策課食料安全保障室公式フェイスブック「海外食料需給インフォメーション」では、世界各国の穀物等の生育状況などを写真と簡潔な記事、時には短い動画によりご紹介しております。直近の情報については、フェイスブック上で情報発信しておりますので、ご活用ください。
http://www.facebook.com/zyukyu.jouhou (外部リンク)


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【ご意見募集中】次期「食料・農業・農村基本計画」の審議が始まりました
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政府は、食料・農業・農村に関して中長期的に取り組むべき方針を「食料・農業・農村基本計画」として定め、概ね5年ごとに見直しを行っています。
来年3月に、現行の基本計画策定から5年が経過することを受け、次期「食料・農業・農村基本計画」の策定に向けた検討を開始しました。

検討にあたり、皆さまからのご意見・ご要望を議論に活かしていきたいと考えています。
皆さまの思いを、専用フォームからぜひご投稿ください!

皆さまの声で、これからの議論が変わります!
どんな些細なものでも構いません。多くのご意見・ご要望をお待ちしております。

▼意見募集の詳細・投稿専用フォームはこちらから
http://www.maff.go.jp/j/keikaku/k_aratana/index.html#ikenbosyu

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【編集後記】
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11月の海外食料需給レポートを公表しました。
今月の注目情報は、「ロシアの小麦生産・輸出動向」です。ロシアは、世界第1位で世界の約2割のシェアを占める小麦輸出国であり、近年、その存在感を増しているところです。ロシアの小麦生産の背景、輸出輸送インフラ等の事情を、現地での調査をもとに、写真を交えて、最新の状況を考察しています。是非、御一読ください。

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【次号予告】
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■米国農務省穀物等需給報告公表(12月)(予定)
■食料需給短信
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編集元:〒100-8950東京都千代田区霞が関1-2-1
農林水産省大臣官房政策課食料安全保障室国際需給動向把握担当
TEL:03-3502-8111代(内線3805)FAX:03-6744-2396
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